「食べてすぐ寝ると牛になる」とよく言われますが本当なのでしょうか?
食後の睡眠と肥満の関係から「食べてすぐ寝ると牛になる」の真相とメカニズムについて解説します。
食事の後ゴロゴロしていると「食べてすぐ寝ると牛になるよ!」とよく母親から叱られていたものです。
しかしこの迷信は科学的な根拠があるのでしょうか?
食っちゃ寝してだらしない生活をしていると太ってしまうという脅しなのか、経験則に基づいた忠告なのか・・・。
食後の睡眠と肥満の関係について調べてみました。
まず人間が太るメカニズムからご説明します。
人は食べ物を食べるとすぐさまそれを消化しようとします。
消化された食べ物は糖にカタチを変えて、血中に取り込まれます。(だから食後には血糖値が上がるのですね。)
このとき血中に糖があるうちに運動をすれば、糖はエネルギーとして使われるので、理論上太ることはありません。
ただし、血中の糖を使い切らなければ、残った分が脂肪として蓄積されてしまいます。
つまり、食後すぐに寝てしまうと血中の糖がほとんど使われないので、脂肪として蓄積されやすくなるので、結果的に太りやすくなるというわけなのです。
さらに、人間には体内時計があり、日光を浴びている日中はエネルギーを使うよう指令を出すホルモンが優勢なのに対し、夜はエネルギー消費を抑え、脂肪を蓄積するよう指示を出すホルモンが優勢になるため、夜食べる方が太りやすくなります。
ただ、食後に短時間の睡眠をとることは、脂肪代謝を促進するノルアドレナリンというホルモンを分泌させるのに有効なので、総合的に見ると食後10分〜30分の睡眠をとることはダイエットに効果的です。
人間はお腹がいっぱいになれば眠くなるものです。
「食べてすぐ寝ると牛になる」と必要以上に寝ることを恐れず、食後10〜30分程度の睡眠をとってみてはいかがでしょうか?
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